神水公衆浴場 / KUWAMIZU SENTO

2020年 熊本県熊本市 公衆浴場併用住宅 木造2階建   Collaborative design  西村浩/ワークヴィジョンズ 黒岩構造設計事ム所   Photographs © Shigeo Ogawa   Column  超災害に対応する住宅の新しいプロトタイプ(西村浩/ワークヴィジョンズ)   Publication  新建築住宅特集2020年9月号 建築技術2020年11月号

羽の家 / wing room

2020年 東京都北区 専用住宅 RCマンションフルリノベーション   窓際のランドスケープ 赤羽台の台地の上に建つ築26年のマンションの1室のリノベーションの計画。 若い夫婦と小さな子供の3人家族の住まい手は、パノラマ状に緑地や都市的な景観を見下ろすことができる高台からの眺望が魅力的な角部屋を見つけ、豊かな表情をもつ窓際を生活の拠り所とするリノベーションを構想した。 そこで、水まわりの閉じた空間を北西に集約し、外被と最大限に接するように南東外壁に面してL型のワンルーム状の生活空間を計画。そして、既存の5つの窓を一体化するように、木の造作カウンターや窓上シェルフ、羽目板の壁面をぐるりと廻した窓際のランドスケープをデザインした。   暮らしと光のカタチの統合 窓際の木造作は、モノと生活の中心になるとともに、自然光を室内に拡散して引き延ばす役割も担うように調整し、暮らしと光のカタチを統合する造形とした。 窓側と対面には水回りの閉じたボックスを挿入し、僅かなテクスチャのあるシルバー塗装を施すことで、自然光を受けて窓と対の高輝度面として知覚される。シルバー壁に反射した光は、自然光の移ろいを増幅させるとともに、対面の窓と壁の輝度対比を和らげて不快なグレアを抑える。 また、東のバルコニーに面した一皮の床面は、光沢のある白いタイルとすることで、朝陽を受けて床面が輝いて光を引き込み、朝の時間を艶やかにする。   変化を受容する寛容な設え 小上がりにはカーテンや建具の設置を許容する鴨居状の木フレームを廻し、子供の成長に応じてフレキシブルに使い方の変化を受容できる空間として設えた。 さらに、天井・梁・壁の一部はコンクリート躯体表しとし、節目の荒々しい木柱や下地のラワン合板を使用するなど、ラフなテクスチャを同居させることにより、家族のライフステージの変化に合わせて家に手を加えやすい寛容な設えを目指した。   Collaborative design Hikaru Takei.   Photographs © Ookura Hideki / Kurome Photo Studio

Utsuroi

TDW2011出展作品 見る方向によって透明度が異なる小さなフォリー。 段ボールの襞状の溝に鉄筋を通し、角度を変えながら積層させた構造体となっています。

Co-yatai

早稲田大学古谷研究室で取り組んだ島根県雲南市のまちづくりプロジェクト。(平成23年度中山間地域活性化支援事業) 地域の祭りとして定着しつつあった木次のさくらまつりに向けて、研究室が主体となって6台の屋台を製作しました。 その過程で地元の中高生や大学生と協力する場を設け、ものづくりを通して地域の人々のネットワークの輪を広げることを試みました。

Round table for touch

2019年 家具 小さな子供のために、角のない優しいダイニングテーブルをデザインしました。 w1500×d750×h730

安城の家 / Villa801

2019年 愛知県安城市 専用住宅 RCマンションフルリノベーション   習慣と環境のリ・デザイン 愛知県郊外における築34年のマンション住戸のリノベーション計画。子供が家を離れて10年以上が経ち、勤め続けた企業での本格的なリタイヤが近づくなどのクライアントのライフステージの変化に伴う改修が求められた。そこで、水回り及び光・風・熱環境を暮らしに合わせて最適化するとともに、バリアフリー化と内装の木質化によって長く健康に暮らす場としてデザインした。 長年の暮らしの中で身体に染み付いた生活動線と空間記憶を汲みとり、水回りやリビング、畳の部屋の位置など動線に関わる間取りは大きく変えずに継承することとした。一方で、最上階区画・角部屋という恵まれた環境は特筆されるものがあったため、リビングには屋根勾配に沿った大胆な勾配天井を設け、西面の出窓を居場所化するなど、既存躯体の質を拡張するようにして新たな空間性の獲得を目指した。   暮らしに合わせた光・風・熱環境の最適化 新たに挿入されたシナ合板の勾配天井は、マンション住戸でありながらも戸建て住まいのような高揚感ある気積をもたらし、南面の既存開口部から入射する光によって柔らかく照らされ、リビング空間に高輝度の明るい面を形成する役割を果たしている。客間に設けた室内窓は、リビングからの視覚的な広がりを生み出すと共に、玄関へと抜ける光と風の通り道になる。出窓を拡張したニッチ状のソファスペースは、リビングと対になる小さな籠りの空間であり、夏の西日や冬のコールドドラフトによる冷気を緩衝する温熱環境の中間領域としても機能する。木目の綺麗な赤みのあるラワン合板で作られた建具と衝立壁は、自然素材の温かみのあるインテリアの要素として各場所に点在して、全体の一体感を演出している。   群としての住環境の質の向上へ 計画した住戸は十分な隣棟距離を配した合計800住戸を超える一団地のマンションの一部屋であるが、これらはかつてこの地にあった紡績工場の跡地を再開発されたものである。新築時からの丁寧な管理により、棟間の緑茂る公園とともに良好な住環境として成熟してきている。一方で、新築時から30年以上が経ったことで、新築当初に入居したファミリー層の家族構成は変化し、住み替えや居住者の高齢化が全体で起こっており、今後も丁寧な維持管理が継続できるかは不透明でもある。群として質の高い住環境が今後も継続されるためにも、時代や暮らしに応じた住戸の改修が住戸内に閉じずに地域のコミュニティに開かれ、波及し、ひいては一団地ならではの超高齢社会に応じた全体の整備や取り組みへと繋がることを期待している。   Collaborative design for kitchen and furniture Scale Inc. Photographs  © Ookura Hideki / Kurome Photo Studio (1-20)

RENJYAK STREET BENCH

2018年 愛知県岡崎市 連尺通り 家具   通り<公共空間>の日常風景をつくる生活社会実験に合わせて、2種類のストリートベンチをデザインしました。 歩道上の軒先1mと植栽帯0.5mの道路使用許可と道路占有許可を地元のまちづくりNPO法人が取得。ベンチなどの家具を公共空間に置けるようにする事で、通りの日常にどのような変化が訪れるかを観察し、将来的な通り<公共空間>の在り方を考えるものです。 次の3点がデザインの主な与件として整理されました。 ・安全上の有効幅員を確保できる寸法モジュールである事 ・管理のために毎日ベンチを出し入れする必要があり、女性一人でも持ち運べる重量である事 ・社会実験以後も多様な場面で活躍できる事 今後の展開を広げるために、2つの型のベンチを制作しました。 A|座面に新たな機能としてのアタッチメントを取り付けられる”カスタム型”ベンチ(h=450) B|ベンチとしてはもちろんのこと、テーブルや台としても利用できる高さを組み合わせた”ランドスケープ型”ベンチ(h=275,550) Instagram 連と尺