
中国浙江省の兪源村。2011年に大学院のフィールドワーク調査で訪れたこの村は、600年以上もの間、大きな自然災害を経験していないと言われている。明朝や清朝時代の伝統的な中庭形式の民家が数多く残されており、今でも人々が日常の暮らしを営んでいる。
各民家には中庭に面して気持ちの良い半屋外空間が存在している。この気持ちの良い半屋外空間と中庭との関係の1つに「風(気流)」がある。
中庭が太陽光の熱で温められることで、陰になっている半屋外空間や家の内部との間で温度差が生まれ、自然な気流が発生する。その結果、中庭側で小さな上昇気流が生じると、家の奥の冷えた空気が半屋外空間を通じて中庭側に引き寄せられ、穏やかな風(気流)が感じられる。
半屋外空間には腰掛けがいくつも置かれており、その時々で気持ちの良い場所を選んで座ることができる。家族や来客とともに過ごす居場所にもなっており、自然と調和した生活の豊かさを感じさせてくれた。





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竹味佑人建築設計室
YUTO TAKEMI ARCHITECTS WORKSHOP
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