暮らしと光のカタチの統合  

自然の光が窓から入ってくることは多くの人が体験的に知っている。
しかし空間の質を高めるには、窓から入った光が何に当たり、どのように目に届くかまで意識することが重要だ。

「羽の家/wing room」は、高台に立つマンション1室のリノベーション計画。5つの既存窓の周りを木で仕上げて一体的に設え、「窓際のランドスケープ」となるようにデザインした。窓際の木造作は、モノと生活の中心になるとともに、自然光を室内に拡散・延長する役割も担うように調整し、暮らしと光のカタチを統合する造形としている。

腰窓の高さに合わせたカウンターは、やや艶のあるクリア塗装で防汚性を高めつつ、室内へ光を届ける反射面としても機能する。窓上のシェルフの下面には傾斜をつけ、カウンターからの反射光を受けるよう意図した。

窓の対向面は、トイレ・洗面・風呂などの水まわりを納めたボックスや寝室の壁で構成されている。ここにわずかなテクスチャをもつシルバー塗装を施し、窓面と対になる高輝度の拡散面をつくることで、光に包まれたダイニング・キッチンを生んでいる。シルバーの壁は自然光の移ろいをより感じやすくし、季節(公転)や一日の時間(自転)の変化を味わう空間装置にもなる。

東のバルコニーに面した一帯の床には光沢のある白タイル仕上げとすることで、大きな観葉植物の居場所をつくりながら、朝陽で床面が輝き、光を室内に引き込むようにした。朝の光を浴びて一日の活力を生む小さな健康装置でもある。

窓上シェルフ

窓のあるキッチン

光に包まれるダイニング・キッチン

東面のバルコニーと白タイルと大きな観葉植物

朝の時間のリビング

写真:アトリエあふろ

この記事をシェアする

DESIGN NOTES 一覧へ戻る >>

CONTACT

設計のご相談など、お気軽にお問い合わせ下さい。

CONTACT >>

mail

竹味佑人建築設計室

YUTO TAKEMI ARCHITECTS WORKSHOP

|

YTAW