サーカディアンリズムを軸にした自然とのつながり

サーカディアンリズムは、地球の自転周期(24時間)と同調する人体の生物学的リズムであり、このリズムが崩れると不調の一因になるとされる。

「K家族のいえ」は、「家族5人の健康で快適な暮らし」と「五感に働きかける環境デザイン」の統合を目指した都市型健康住宅である。サーカディアンリズムを意識し、自然のリズムを取り込み、暮らしに光と風の時間性(ゆらぎや移ろい)を取り込むことを心がけた。

家族が集まる居場所であるダイニングとダイニングバルコニーは東側に配置。朝の光を積極的に受けることで体内時計の同調を促し(セロトニン分泌を助けるとも言われる)、健やかな生活リズムを整える。夜はLDKや寝室を間接照明で柔らかく照らし、強い光を避けてメラトニンの働きを乱さないように配慮している。

シルバー塗装の天井や壁が自然光の変化を拡散反射させ、時間や季節の移ろいを室内に映し出す。緑を切り取る開口、風を導くハイサイド窓は、住宅密集地でありながら外部との緩やかなつながりを保つ装置である。

写真:根本友樹

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