DESIGN NOTES

このページでは、プロジェクトごとの設計意図や、クライアントと向き合う中で考えたこと、
設計の過程で大切にしている視点や工夫を記しています。

具体的な事例を通して、人と暮らしやまち、地球との関係をどのように捉え、
それを建築としてどのようにデザインしているかを、少しずつ言葉にしています。

循環する自然資源を活かした、地域の木と水に触れる拠点

現在において都市に暮らす人々が地域の「木」に触れる機会はごく限られたものとなっている。また、山から街を通って海へ、さらに空を介して再び山へ戻ってくる「水」の循環も、高度な都市化によってその流れが感じにくくなっている。神水公衆浴場では、建築に使用した木材の9割が地元産材(県産材と九州産材) であり、主...

    太陽エネルギーを貯めて、無駄なく使い切る

    都市部で得られる貴重な自然エネルギーを無駄なく効率的に使い切るには、仕組みが要る。太陽光発電の電力の自家消費率は、一般的な戸建住宅で約30%程度と言われている。つまり約70%は余剰売電であり、電気料金が上昇する局面ではどれだけ自家消費できるかが経済面でも重要になる。「K家族のいえ」では、太陽エネルギ...

      自然の風を取り込むパッシブデザイン

      風はなぜ吹くのか。太陽などの熱によって温められた空気は軽くなって上昇し、冷たい空気は重く沈む。その温度差が生む気圧の違いをバランスさせようとして、高い気圧から低い気圧へと空気が流れ出す——それが、私たちが感じる風である。この原理を活かし、自然の力で通風・換気を行うのがパッシブデザインである。卓越風:...

        エネルギーと熱の流れのデザイン

        水は、比熱≒約4.2 kJ/(kg·K)、熱容量≒約4200kJ/(m³·K)という熱の特性を持ち、温まりにくく冷めにくい。蓄熱性が高いと言われるコンクリートと比べると、同体積では約2倍、同重量では約5倍の熱を蓄えられる。「K家族のいえ」では、HEAT20 G2相当の高断熱・高気密性能に加...

          環境と健康をつなぐ、都市住宅を目指して

          気候変動の加速や自然災害の激甚化は、もはや予測を追い越すスピードで進んでいる。2050年カーボンニュートラルの目標に向けて、建築のあり方そのものが問われている。一方、日本の人口の約9割は国土のわずか1割に満たない都市域に集中している。人口減少が進んでも、都市で暮らす人々のための住宅はなくならない。む...

            浙江省兪源村の中庭

            中国浙江省の兪源村。2011年に大学院のフィールドワーク調査で訪れたこの村は、600年以上もの間、大きな自然災害を経験していないと言われている。明朝や清朝時代の伝統的な中庭形式の民家が数多く残されており、今でも人々が日常の暮らしを営んでいる。各民家には中庭に面して気持ちの良い半屋外空間が存在している...

              竹味佑人建築設計室

              YUTO TAKEMI ARCHITECTS WORKSHOP

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